先生の天使
第2章
綾香はパソコンの前でボーッとしている。

書類でパコンとぶたれる。振り返ると裕二と会わせてくれた先輩川口だ。
「仕事中にボーッとしない!」
「あ…すいません…」
綾香の横に座り込む。
「昨日何かあった?進展した?」
どう説明していいのかわからず「いやぁ」が精一杯だった。

よくよく考えたけど「付き合って」とは言われてない。じゃあ、あれは何のキス?


脳細胞を総動員させても恋愛音痴にはいっこうにわからない。

「ふんがーー!!!」
と唸ってしまう。

川口に
「綾香うるさい!!」
と怒られる。



昼休み思い切ってメールを裕二にしてみる。

「また会いたいです」

この一言が精一杯。
これでも考えに考えたのだ。

「キスの意味はなんですか?」
とか
「会ったら好きになりました」
とか…

こういう時ってどうしたらいいの〜?
綾香はがっくりしてあの一言メールにした。

すると返事がきた。
「ドライブは?」
ホッとして是非!!と返事をした。




この展開は普通なのか早いのか遅いのかすらわからない。


でも綾香にしては頑張っているんだが…
こんなトキメキ、久しぶりだし…
最後は○年前だ。
あのときは若かったから突進したけど今は二十歳。大人だし、突進は出来ないよね…
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