ピュバティ ブルー


「必要ならば美術の池田先生には、嘘の産休の後も無期限に有給をとって頂くことも出来ますから」



校長は松井を見上げて言った。



「はいはい、了解しました。僕も早く子守から放免されたいので、任務の遂行に努力しますよ。それと新しい講堂のための寄付金のことも、二階堂氏に言っておきましょう」



「それは助かります。よろしくお伝えください」



松井は軽く頷いて立ち上がると、校長室を後にした。


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