僕等の恋
ガラッ―

「おお!聡史、無事だったかー」

奏は笑いながら言った。

「はあ!?どこが無事に見えるんだよ!!」

聡史は疲れきっていた。

まあ、そりゃそうだろう。

いつも、登校中には私が一緒にいるから、女子はあまり話し掛けてこないけど、私がいなくなったらチャンスだと思い、皆が聡史によってくる。

いつものことだけど、やっぱりかわいそうなもんはかわいそうだ。

今、この瞬間が、1日の中で1番楽しい。

私の大切な仲間が勢ぞろいするこの時間。

1日の中で1番輝いてる。

私達の朝は、いつもこんな様子でスタートする。

世界で1番最高な仲間達と共に。

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