会長サマのお隣。



「……美穂。」



ふいに、嘆かれた私の名前。



『は、はい!』




私は肩をビクンと揺らしながらも、必死に冷静さを保つ。


会長の切れ長な目が、ゆっくりとこちらに向けられたのを感じました。



…大丈夫。たったの砂糖半分だもん。


いくら会長でもわからない。






――でも、



やっぱり会長はただ者ではなかったようです。




「砂糖、いつもより多くいれただろ?」




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