忘れられない人
『夢‥みたい‥』
陽菜は、まだ現実を受け入れずにいた。
『夢じゃない。これは現実なんだぞ?その証拠に‥ほら』
そう言って俺は陽菜の左手を持ち上げ、指輪を見せた。朝日の光と重なって眩しかった。ボーっと指輪を眺めている陽菜が気になって名前を呼んだ。
『陽菜?』
『ううん、何でもない‥ありがとう。私も愛しているよ、龍二』
陽菜は俺の頬にキスをした。
今度は俺が陽菜の肩に手を回し、そっと口づけをした。
それから俺達は、この指輪に関する話をした。
俺は、陽菜が見ていた雑誌に指輪が載っていた事を知り、この指輪を買いに行った事を
話した。
陽菜は‥少し可笑しな事を言っていた。昨日の夜に、俺から指輪を貰う夢を見たと。しかも、今日の出来事が夢と全く同じだとか。
それって‥
それってさ、前に俺が体験したことと同じなのか?疑問に思ったが、それ以上検索しなかった。
『まっ、いっか』
『何が?』
俺のボヤキ声が聞こえたようだ。
『何でもない。陽菜、幸せになろうな』
すると、陽菜は目を真っ赤にして答えた。
『うん!!』
俺に向かって微笑んだ後、一筋の涙が頬を伝って陽菜の指輪に零れ落ちた。一瞬パッと輝いたかと思ったら、すぐに光は消えた。
俺も‥長い間待ち望んでいた自分の居場所を‥やっと見つけることが出来た。
【完】
陽菜は、まだ現実を受け入れずにいた。
『夢じゃない。これは現実なんだぞ?その証拠に‥ほら』
そう言って俺は陽菜の左手を持ち上げ、指輪を見せた。朝日の光と重なって眩しかった。ボーっと指輪を眺めている陽菜が気になって名前を呼んだ。
『陽菜?』
『ううん、何でもない‥ありがとう。私も愛しているよ、龍二』
陽菜は俺の頬にキスをした。
今度は俺が陽菜の肩に手を回し、そっと口づけをした。
それから俺達は、この指輪に関する話をした。
俺は、陽菜が見ていた雑誌に指輪が載っていた事を知り、この指輪を買いに行った事を
話した。
陽菜は‥少し可笑しな事を言っていた。昨日の夜に、俺から指輪を貰う夢を見たと。しかも、今日の出来事が夢と全く同じだとか。
それって‥
それってさ、前に俺が体験したことと同じなのか?疑問に思ったが、それ以上検索しなかった。
『まっ、いっか』
『何が?』
俺のボヤキ声が聞こえたようだ。
『何でもない。陽菜、幸せになろうな』
すると、陽菜は目を真っ赤にして答えた。
『うん!!』
俺に向かって微笑んだ後、一筋の涙が頬を伝って陽菜の指輪に零れ落ちた。一瞬パッと輝いたかと思ったら、すぐに光は消えた。
俺も‥長い間待ち望んでいた自分の居場所を‥やっと見つけることが出来た。
【完】