イケナイ関係。
あたしは思わず乱暴に言ってしまった。
相手は面食らったのか黙っている。

「・・・もしもしっつってんでしょ!?」
「あ・・・もしもし。」


・・・幹だあ!!!!!!!!

「お前なんでそんなに機嫌悪いんだよ?」
幹は驚いている。
「えっ・・・!?寝てたっ・・から・・・。」
あたしは焦ってそう言った。
すると電話口の向こうで幹はくすっと笑った。


「ほんとにそれだけ?」
「えっ・・・?他に何があるの?」
「さあな?それは自分で考えろ。」


??何言ってんだろー幹・・・


「それよりどしたの?なんか用あって掛けてきたんでしょ?」
「ああ。」
幹は黙っている。
「???何???」

そんなに言えないようなことなのかな??


「大丈夫!あたし誰かに言ったりなんかしないから!!」
そう言うといきなり幹は笑い出した。
「え??何?なんで笑って・・・??」


あたしなんかおかしいこと言っちゃったかな?!?!?


「別にそういうことじゃねえって。」

少し間をおいて・・・
「あのな・・・?」
幹は語りだした。
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