イケナイ関係。
「ほら。乗れよ。」
「うっ・・うん。」

悔しいけど幹は金持ちだから車もカッコいいのに乗ってる。
あたしが助手席に乗ると、幹は運転席に乗った。



えっ・・・!?助手席と運転席ってこんなに近かったっけ!?!?って何あたしドキドキしてんのよっ!?相手はあの幹だよ!?ありえないって!



「お前顔赤いけどどーかしたか?」
「ええっ!?!?!べっ別にっ!ちょっと暑くて!」
「あーじゃあ暖房切るわ。」

車の中だと幹のほんの少しの動きでもあたしの体に幹が軽く触れる。
それだけ・・・それだけなのにあたしはこんなに火照っちゃってるよ。


どうしよどうしよ・・・


「あっあのさっ幹ってさっ・・・!!」
「んー?」



「名前女みたいだよね。」



しばらく沈黙が続いた。

やばっ・・・

「お前さ、俺がそれ気にしてること知っててわざと言ってるわけ?お前よっぽど俺のこと嫌いなんだな。」


やっちゃった・・・・。

「ほら。着いたぞ。」
「ん・・・ありがと。じゃあね。」

そのままあたしも幹も振り返らずにバイバイした。




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