イケナイ関係。
幹の回想
ピンポーン・・・・玄関のチャイムが鳴る。


・・・・猛か。

俺は玄関のドアを開けて猛を中に入れた。
猛は真剣な顔付きで無言だった。



沈黙を破ったのは俺だった。
「んで?話ってなんだよ?」


「単刀直入に言うよ・・・。十和のことどう思ってる?」
「どうって・・・あいつは俺のセフレだよ。」

俺の答えに猛は怒りを覚えたのか強く握った拳は震えていた。



おいおい・・・まさかコイツ俺のこと殺しにきたんじゃねえだろうな・・・。


「十和を遊んでるのかよ!?」
「遊びじゃなくてお互い納得した上での関係だから。」

冷静な俺の態度にどんどん猛の顔は険しくなっていく。


・・・俺って人を怒らせんの得意だよなー・・・。怒らせるつもりなんかねーんだけどなー・・・。

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