ボスを継いだ少女
最後ぐらい倒した数を覚えておこう。






きっと最高得点になるだろうから…










私はすべての力を出し、戦った。







でも勝てるわけがなかった。







一瞬の隙が生まれた。





そこに攻撃が入り、私はバランスを崩した。








残念だった。









もう少しで二千人までいったはずなのにここで終わりだ。









私は自分の能力を最大に使い、死ぬ瞬間までの時間を延ばした。








全てがスローモーションに見える世界で私は夜空を眺めた。








思い残すことはなかった。









このまま死んでも悔いが残らない。












ただ、ヨシトが気になった。











ヨシトは逃げてくれただろうか。











そんなことを考えていた。









敵は私の喉元を目掛けて刃物を刺そうとしていた。











スローモーションでも刺されるのは怖かった。













さようなら世界、さようなら私、さようなら…ヨシト














そのとき、私の身体を震わせるほどの圧迫感が襲った。










これは…
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