50代のビキニ
人生色々
1.暑いので冷たくひやした青梅ゼリーを食べることにした。

うはうは喜び勇んで中蓋を思いっ切り引き上げた。


とたんに
中の梅酒がピシュッ!
「ドヒャー!」
見事、右目に命中!
急いで流水で洗って目薬をさした。

今のところ右目、ヨッパラッテナーイ ョ。


2.郵便局のATM。
先客、やたら色々やってるみたいでおそーい。

後ろの椅子にすわって待ってた。

男の人。

TシャツとGパンからのぞいた手足が随分焼けている。

海に行ってきたんだな。

すると、その人突然、振り向いた。「すいません。もうすぐ終わりますので。」

とても恐縮していらっしゃる。

「大丈夫ですよ。ごゆっくりどうぞ。」


彼、黒人だった。
日本語、なめらか。礼儀正しい。 素敵だ!


3.昨日、ブロガーのMさんがおばあさんの霊と話をしたとブログに書いていた。


それって、どんなおばあちゃんで、どんな感じで話をしたんだろう。 すごく興味津々。


郵便局を出たとたん 正に、そんな雰囲気のおばあちゃんが前から手押し車を押しながらやってきた。

おばあちゃんが私を見た。


うんうん、ここで何か話しかけられるんだわ。

ワクワク。

何もなかった。彼女は私の横を平然と通り過ぎた。

1.2.3.…10まで数えて振り向いた。

彼女は消えていなかった。 ちゃんと後ろ姿が歩いていた。

がっかり!


その話を友達に話した。

「ひどい! 見ず知らずのおばあさんを勝手に幽霊に仕立てるなんて!!」

ひどく、 怒られた。
でも、
いつか、幽霊のおばあちゃんに会いたい。



4.スーパに行った。またもやおばあちゃんが前を歩いていた。


私は目が点というより丸になった。

彼女、70才位。白いキャミに黒いパンツ。
すそに赤いレース。

サイドにスリットが。その上には黄色のチョウチョのアップリケ。

紫のサンダル。


個性的といえば、言えなくもない。いくつになってもおしゃれを楽しむ心意気もステキ!


だけど、だけど…
彼女に見取れていたら


見事に

コケた。


スーパーの前のかごにつまづいた。





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