青春の風
 
廻りの皆もホッとしているのが肌で感じられる。



青空先輩の後ろを爽やかに走る咲良先輩が振り返って、悪戯に笑うその姿はまるで天使に見えた。



「土手ってどこにあんだ?」



樹先輩の疑問に、琥太郎先輩が小声で返す。



「川沿いじゃない?」



「マジかよ……、遠くね?」



「でもあそこくらいしか思いつかないよ」



大きく溜息をついた樹先輩が、私を振り返って睨む。



そうです、私の安易な発言で今こうして、まったく意味もなく走っております。



「すいません……」
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