青春の風
ジャージの上を無造作に脱ぎ、中に着ていたTシャツをハタハタさせて風を送り込むその姿に完全に釣られている私と奈美ちゃん。
視線はそんな樹先輩に釘付け。
Tシャツの裾を掴み、それを無理やり額に持っていき、汗を拭く樹先輩。
そんな不自然なことをしたら、Tシャツが捲れ上がってお腹の辺りが、チラッと見えたりなんかして。
そこは顔と同様、滑らかそうな肌。
体育会系でもないのに、何故かそのお腹の筋肉は妙に絞まっていて。
もはやドキッではなくドキドキになっている私の心臓。
「穴が開く」
不機嫌な声で言われて慌てて視線を逸らす私と奈美ちゃん。