青春の風
そうなの?
教師になりたいの?
思わず隣に座る樹先輩を見ると、微かに夕日に染まる顔が何だか、とても大人びて見える。
それは将来とちゃんと見据えて生きている人に見えたから。
「樹君が教師ねえ。いいんじゃない? 女子に人気のある先生って感じで想像出来なくもないよ」
少し上に座る咲良先輩が穏やかに笑ってそう言う。
「樹は、ホント社会科は得意だからな」
琥太郎先輩が納得したように頷く。
「夢じゃないのか?」
青空先輩に聞かれて、樹先輩が少し笑って口を開く。