青春の風
芝生の土の冷たさがお尻にあたり気持ちが良い。
「じゃあ、まずは樹から」
「はあ? 俺?」
「将来の夢を、夕日に向かって存分に語ってくれたまえっ!」
テンションが上がってきた、青空先輩が少々声を張り上げる。
まあ、屋外だし。
文芸部の方々はいないし、少しくらい声大きくてもいいんだけど。
でも、いちいち拳を突き上げるのはどうかと……。
「将来って……。まあ、夢かどうかはわかんねえけど、教師になって歴史を教えたいな」
いきなりの王道の夢が出てきて、正直驚いた。