カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「あぁ〜ダメダメ。今はそれどころじゃないって!」


私はブンブンと頭を振った。


それに‥。


康介さんには‥とても大切な人がいる‥気がする。


ズキっ。


「はぁ‥。」


私はため息をして、康介さんからもらった箱を開けた。


丁寧に手入れされているシェーカー。


康介さんがこの箱を出したとき、サトシくんがとても驚いた顔をしていた。


どうしてなんだろう?


私は一つずつ、カクテル作りの道具をテーブルに並べた。
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