カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「今までサトシとか翔太目当ての女の子が多かったから断ってたんだけどね。桃香ちゃん、仕事辞めちゃったんでしょ?」


康介さんは真面目な顔で話を続けた。


「このカクテルを飲んで、何かを感じたのなら、ここで頑張ってごらん。‥それに。」


康介さんがチラッとサトシくんを見ると、サトシくんは黙って厨房の方に行ってしまった。


「‥ただし、泣き言は一切なしだからね!」


康介さんは何かを言いかけたけど、ごまかすように笑顔で言った。
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