カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「あ、でも私、サトシくんにプレゼント用意してない!」


私が慌てて言うと、サトシくんはまた優しく微笑んで、「‥もうもらったよ。」と言ってまたキスしてくれた。


「‥桃香が側にいてくれれば、それでいいから。」


「サトシくん‥。」


「さぁ、風邪引く前に帰るぞ!」


サトシくんは私の腕をグッと掴んで走り出した。


「サトシくん!速いよ、待って!」


私達は笑いながら家路についた。


この日は私達にとって忘れられない、“ホワイト・クリスマス”になった。
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