カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「いよいよ桃香も初日だな。」


一足早く働き始めていたスーツ姿のサトシくんが、出勤前に私の部屋に寄ってくれた。


「うん、ドキドキしちゃう。」


「サトシくんは職場に慣れてきた?」


私はサトシくんのネクタイを直しながら言った。


「みんな親切な人達ばかりだからな。」


サトシくんは少し恥ずかしそうに頭をポリポリしながら笑った。


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