カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
サトシくんはそのまま厨房の方へ私を連れて行った。


「サトシさん、僕が桃香ちゃんの代わりにそっちやりますよ!」


「いや、おまえはカウンター頼む。」


翔太くんの心配そうな声を背中に、私はみんなの優しさがとても温かく感じた。


みんなの足を引っ張らないように頑張らなくちゃ‥。


私は指の絆創膏を見ながら、そんなことを考えていた。

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