1985

過去

サッチューは少し離れた町に住む5人兄弟の長女。

母子家庭で育った彼女は働きに出ている母の変わりに毎日兄弟の面倒を見ている。

小学生の時父親の工場の経営が傾き、ストレスと元々心臓の弱いのもあり作業中に心筋梗塞で倒れて父親を亡くしている。

その時から膨らんだ借金を返すため母親が工場で毎日働いてる姿をみて、それを手伝いながらも奨学金で神野工業に通っている。

そんな事は全く感じさせないぐらい元気で明るい子だ。

のちに運命を共にするとはこの時少しも思わなかった。
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