言葉にならないコトバを
「まぢムカつく」
真里は怒って机を蹴っ飛ばした。
「ちょっ…!千佳!!」
「え?」
「なに泣いてんの?」
泣いてる?
誰が?
あたし?
恐る恐る頬に手を当てると指に水滴がついた。
あっ
あたし今泣いてる…
なんで?
なんで?
さっきの男の子がたいちゃんと重なったから?
「…ゥッ……ヒック」
気づけばあたしわ
号泣。
真里は優しく背中をさすってくれていた。
たいちゃんを想い
流す涙
いつまでたっても
枯れることのないこの涙。
たいちゃん…