どこまでも、蒼く


勝手に思い込んでもいいかな…。

俺はお前を愛していて…
お前は俺を愛してくれていた?


行かないで。


この言葉を言えなかったことに、今でも後悔をしている。

でも、帰っておいで…なんて言いたくもない。


だってお前は─…。



壁の冷たさが背中から伝わってくる。
俺の体は恋というものに蝕まれているのだ。
まるで病原体のように、今ごろ体の中を遊び回っているのだろう。



『嵐はどこを好きになったんだよ、蒼井の』


整理したくても、次から次へとくる、すばるからの質問のせいでなかなか整理が出来ない。


いきなりそんなこと言われても分かるわけねぇだろ。
自分もそれを考えているのだから。

でも…、なんとなくだけど分かる気がする。
それは初めて逢ったとき。
あのときに奪われたのかな…


心を─…、お前に…。


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