どこまでも、蒼く
~4.もう一人のお前~


古びたドアを開けると、そこには真っ青な、空が広がっていたんだ。
そんな空によく映える、白い雲。
気持ちよさそうに浮かんでいる。


陽菜からの突然の誘いに戸惑ったが、俺は首を縦に振っていた。
だって、一緒に居たかったから。

それだけの単純な理由だけでも良いと思うよ。

滑稽な理由なんて誰が欲しい?
いらないでしょ?


『すごい青空ー!!』


陽菜は初めて空を見るように、無邪気にはしゃぎ回る。
屋上には誰一人としていない。
俺と陽菜の貸し切りだ。


俺は太陽の光で少しだけ温かくなったアスファルトの上に腰を下ろし、握っていたミニカーを地面の上にちょこんと置いた。


『意味…わかんねぇ』


未だに考えいた。
なんでミニカーなんだろうって。

陽菜はスキップをしている。
なにがそんなに楽しいのか、俺にはさっぱり理解出来ないけれど。



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