王子と姫が出会いました。
4回目の仕事となれば、案外スムーズに進み、早めに終了。



「王子、メシ行くか」

「行く!!肉食いてぇ」

「たまにはガッツリ食わせてやるよ」



一食浮いたぜ。



しかも叔父さんは高い店に連れてってくれるから好きだ。



「城野社長、お久しぶりですね」

「最近忙しくてなかなか来れなかった。コイツに適当に食わせてやって」

「あら、今日はお若い男のコ!!お仕事関係の方?」

「ん~、まぁ息子みたいな」

「そういわれると似てますね?」



似てんのかな…。



俺はたぶん母ちゃん系の顔だと思うんだけど…。



「息子ついでに養子縁組のこと、考えたか?」

「だからいいって。叔父さんが結婚する時とか困んじゃん」

「もし俺になんかあったらどうすんだよ。息子なら残せるもんは残してやれんだぞ?」

「遺言書でも書いといて。財産を全て甥に譲るって」

「バカか」



叔父さんの気持ちは有り難いけど、でもやっぱりそれは気が引けるんで…。



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