王子と姫が出会いました。
テーブルの上には同じ封筒がおいてあった。



「他に被害あんの?」

「非通知でイタズラ電話がたくさん来ます…」

「そうか…」



最近姫が告られたって報告は聞いてない。



頼ってもらえなかったことにはイラッとした。



でも今はそれどころじゃなくて、コレをどうするか。



「心当たりは?」

「ないです…」

「なにかあってからじゃ遅いから警察行くか」

「でもそしたらパパに一人暮らし辞めさせられちゃいそうですね…」



それは是非とも阻止したい。



こうして頻繁に泊まりとか出来なくなりそうだ…。



この部屋の高さなら、窓からの侵入はたぶん不可能。



目の前が公園で、夜はちょっと危ない気もする。



「俺、バイトやめるわ」

「あたしのせいですか!?」

「そういうわけじゃないけど、姫との時間も作れるし。海外行ってよかった」



ガッツリギャラもらったから。



養子に入るまでは余裕で暮らせる。



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