王子と姫が出会いました。
そしてやって来た放課後、重い気持ちのまま向かった体育館裏…。



「王子君っ!!」

「き、来たけど…」

「へへっ…」



こんなバカげたことに付き合いたいわけがないのに!!



なのに照れてる姫がめちゃくちゃカワイイっ!!



平常心を保て…。



ここで気を許したら本物のバカップルだ!!



「こういうのやってみたかったんです!!」

「そ、そっか…」

「はい!!バレンタインのチョコです!!」

「…………姫、大好きだぁぁぁぁ!!」



もうなんだっていいや。



姫はカワイすぎるし、俺もなんだか乗っちゃったし。



毎度毎度姫のペースに合わせてるわけでこんなの慣れっこさ。



「王子君と出会えてよかったです」

「俺もっ!!」

「来年のバレンタインも、再来年のバレンタインも。ずっと一緒にいましょうね?」

「もちろんっ!!」

「じゃあ帰りますよ~!!」



姫からもらった甘すぎるチョコと愛の言葉もまた、この学校での思い出になった。



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