アネモネ*~風、君を愛す~
「席に着けー」
担任の増野が、
大声を出しながら教室に入って来た。
「朝からうるさいな」
「サァ、
増野の大声は熱血アピールらしいぞ」
「うざっ!」
転校生が来ることはクラスの皆が既に知っていて、
ヒソヒソと話す声がアチコチから聞こえてくる。
「ねー、修ちゃん。
何でこんなに騒いでるんだろね!アホらし」
「アハハ。
サァは相変わらず冷めてんな」
転校生なんて興味ない。
暫くすれば{転校生}だったってことも忘れるのに…
アタシは窓際の席から中庭を眺め、
そんな風に思っていた。