わがままなメニュー
甘くて辛い不思議女
あの日以来、晴彦から連絡はなかった


相当怒ってるんだとおもう…怒らないほうがどうかしてる


このまま別れ告げられても、仕方ない覚悟で言った訳だし…


鳴らない携帯を何度も見る自分が浅ましい


今仕事で、私は毎日走り回ってる。11月中にコラボするカフェを探さないと…


そんな時、理恵子がこういった


『いつも行く【野ばら】はどう?』


野ばらか…一度交渉してみようか?どんなオーナーさんかは知らないけど、明日にでも会いにいってみよう


そして、仕事の合間にカフェを訪ねてみた


『こんにちは、オーナーさんいらっしゃいますか?』


『はい、今呼んできます。どちらさまですか?』


『本城と申します』


数分後、厨房のほうから小柄な若い女性がやってきた


『私がオーナーの舞原のばらです』


『私この先にあるクロスフィールドという会社の本城花乃子と申します』


『どうぞかけてください』


『実は来年の1月、インテリアの展示会がありまして、家具店とカフェとのコラボで催す事になったんです

それで【野ばら】さんのOKがもらえたらコラボに協力していただけないかと…展示するテーブルなんかを使ってもらって、ドリンクやケーキの販売してほしいんです

少しでも展示会が賑わい、尚且つ【野ばら】さんにもいい宣伝効果があるように考えてます』


『うちはまだお店始めて数カ月ですよ…こんな未知数なお店でいいんですか?』


『私はよくこの店にきてます。どれも素晴らしい味だし、雰囲気もどこの店にも負けてません。どうでしょう。おひきうけできませんか』


オーナーののばらさんは、うーんと言ったまま黙りこんだ
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