わがままなメニュー
『ケーキをいれるショーケースはこちらで手配します。開催は二日間、どうかお願いします!』


『頭あげてください。うちなんかでよかったらおひきうけしますよ。宣伝効果にもなるし…』


『ありがとうございます!助かります』


『私はOLしてて、お金貯めてやっと持てたお店なんです。だからこれからは自分の人生のために働かなきゃいけない、そのためにも皆さんに知ってもらうことが大切ですものね。よろしくお願いします』


『お若いのにこんなお店持てるなんて、すごいですね』


『若くないですよ。私もう40ですよ』とのばらさんはクスクス笑った


『すみません、まだ30くらいだと…』


『若く見られて嬉しいです。じゃあ詳しい日程決まったら連絡ください。こちらもおだしするケーキやドリンク考えなきゃいけないんで』


『はい、決まり次第すぐに!』


あとは部長に報告するだけだ。いや一度店を見てもらおう


私は小走りで会社のほうに戻り部長に報告した


『この近くにそんなカフェあったのか。じゃあ今日仕事終わったら、そこに連れて行ってくれないか?』


『勿論です。ケーキが絶品ですから!』


『甘い物はあまりわからないが、実際テーブルや椅子に座ってもらって実感してもらうのが一番いい。イベントとしても成り立つ。よくやったな』


部長がニッコリ笑った。部長ってえくぼできるんだ…
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