あたしと彼と白いキャンバス
「じゃあ、その。これで…」
頭を下げて保健室を出ようとすると、養護教諭が慌ててあたしを引き止める。
「ちょっと待って。…先生、これから用事があるのよ」
う。嫌な予感。
「だから、篠宮くんの目が覚めるまであなたに付き添っていてほしいんだけど」
「用事ってなんですか?」
「登校拒否の子の様子を見に、ね」
はあ、と思わず溜め息が漏れてしまった。
けれど、どうも断れそうにない(ここで断ったら人でなしだと思う)。
「……わかりました」
「ありがとう。じゃあ、先生行ってくるから。お願いね」
絵はなくなるし、帰れないし。
今日はどうも厄日らしい。
頭を下げて保健室を出ようとすると、養護教諭が慌ててあたしを引き止める。
「ちょっと待って。…先生、これから用事があるのよ」
う。嫌な予感。
「だから、篠宮くんの目が覚めるまであなたに付き添っていてほしいんだけど」
「用事ってなんですか?」
「登校拒否の子の様子を見に、ね」
はあ、と思わず溜め息が漏れてしまった。
けれど、どうも断れそうにない(ここで断ったら人でなしだと思う)。
「……わかりました」
「ありがとう。じゃあ、先生行ってくるから。お願いね」
絵はなくなるし、帰れないし。
今日はどうも厄日らしい。