あたしと彼と白いキャンバス
…確かに幸せになるかもしれない。

なんだかほっとする。


あたしって結構単純だな。





時間はゆっくり流れた。



あたしたちの足の下では授業が行われているんだと思うと、なんだか可笑しい。


屋上を吹く風は冷たくて、

手摺に触れると痛いくらいで、

だから屋上に来る人間なんて誰もいないだろうと思ってた。


でも。



1時間目の終了を告げるチャイムが鳴ったあと、屋上の扉が開いたのだ。
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