あたしと彼と白いキャンバス
中休みが終わって昼休みも終わって。
放課後が近付いてくるほど、憂鬱な気分になっていく。
なぜかあたしの絵はなくなって。
今日もきっと先輩は美術室にいる。
そう思うと溜め息しか出てこない。
「ねえ、また変なことが起こったんだって」
とうとう放課後になってしまった。
美術室へ向かう道すがら、他のクラスの女子の声が耳に届く。
「えーなに?」
「体育館の真ん中に水が入ったペットボトルがいっぱい置いてあったんだって」
「はあ? なにそれ猫避け?」
「バスケ部が朝練のときに見つけたんだって。顧問が慌てて捨てたらしいけど」
「へえー。変なの」
「だから、ほら、最近変なことが続いてるじゃん。それと同じ犯人じゃないかって」
放課後が近付いてくるほど、憂鬱な気分になっていく。
なぜかあたしの絵はなくなって。
今日もきっと先輩は美術室にいる。
そう思うと溜め息しか出てこない。
「ねえ、また変なことが起こったんだって」
とうとう放課後になってしまった。
美術室へ向かう道すがら、他のクラスの女子の声が耳に届く。
「えーなに?」
「体育館の真ん中に水が入ったペットボトルがいっぱい置いてあったんだって」
「はあ? なにそれ猫避け?」
「バスケ部が朝練のときに見つけたんだって。顧問が慌てて捨てたらしいけど」
「へえー。変なの」
「だから、ほら、最近変なことが続いてるじゃん。それと同じ犯人じゃないかって」