あたしと彼と白いキャンバス
1月1日、元旦。

朝起きると志乃から着信があった。

あたしは少し考えてから、折り返し電話をかけてみることにした。


同年代の人に電話をかけるのはどのくらいぶりだろう。

軽く緊張しながら通話ボタンを押す。



『結ちゃん! あけましておめでとー』


繋がった途端、志乃の明るい声が耳に届いた。


「お、おめでとう。あの、着信あったから…」

『うん。夜中に電話しちゃってごめーん。寝てた?』

「うん」

『結ちゃんは大晦日でもしっかり寝てるんだねー。あたし寝てないよ。すっごい元気!』


志乃のテンションは異様に高い。
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