「 CRAZY C@ 」
 
…―昼休み


『貴重な昼休みなのに…!』

「うん。そうだねー。」

『…全く人事なんだから〜!!!』


今は昼休み。当然皆はお昼タイムな訳なのだが、
優はどうやら委員会があるらしく
朝からずっと文句を言っていた。


『そもそもさぁ〜、まだ文化祭なんて後じゃん!』

「だよねー。」

『てか体育祭のが先じゃん!?そうじゃん!?』

「だねぇー。」

『…いーちゃんの馬ー鹿ー!!!行ってくる!!!』


優は頬っぺたをぷくぅっと膨らますと、
渋々委員会へ向かった。

教室を出る前にくるっと振り返り、
あたしの様子を伺っていたので
「いってらっしゃーい。」と笑顔で手を振ると
また『馬鹿ぁ!!!』と言って走って行ってしまった。


優はあたしについて来て欲しかったのだろう。

でもごめんね、優ちゃん。
あたしはめんどくさい事は裂けるタイプなんだ。
そして人見知りなんだ。
さらに今、あたし、お腹空いてるんだ。

そんな風に心の中で謝罪をしつつ、
日和が珍しく早起きをして作ってくれたお弁当を
鞄から取り出した。のだが…
 
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