「 CRAZY C@ 」
あたしはふと思った。
…この空間で一人お弁当タイム!?
周りをくるっと見回すと、
男子も女子も、大体席の近い人や
仲良くなったグループでお昼を楽しそうに食べている。
今のあたしの状況をまとめてみた。
・クラス内の友達は、金城優ただ一人。
・優は委員会でいない。いつ帰るかもわからない。
・あたしの空腹状態はMAXに近い状態。
・それに比例しクラスの空気は楽しさMAXに近い状況。
以上。
一人行動は嫌いではないが、
さすがにこの教室で一人、寂しくお弁当を食べるのは…
さすがに…そんなの…
そんなの…
「…………いやっ!!」
…ハッ!!
ざわざわとしていた教室が少し静まり返った。
すっかりマイワールドに入っていたあたしは、
思わず大きな声で叫んでしまったみたいだ。
それも一人で。一人で叫んだのだ。
…は、恥ずかしい!!!
…優が委員会なんかに入るから…だから…!
(もはや思考回路までいかれはじめた。)
変な空気だけをを残して、
あたしは逃げるように教室を飛び出した。