私とあなた。





教室に入ると、きゃいきゃいと女子の声が聞こえる。


「あたしらラッキーだね!」
「優輝サマと一緒のクラス…!」


目をキラキラさせてる女の子二人を見て、

中2にもなって初恋もまだなんておかしいかな…。

とふと思った。




「ゆーかっ!」



「由梨!一緒のクラスなの?」

「そうだよ。まさか坂田君の名前に見とれてたんじゃないの?」

と笑いながら言うので、

「ち、ちがっ…」

「あやしー^^」


なんて会話をしていると。




「「「キャーーーっ!!」」」


けたたましい女子の悲鳴が聞こえた。





そう。



坂田君が登校してきたのだ。






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