ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
そしてすぐ、彼女たちが私のところに来た。
「結城さぁん」
……いつも犬飼くんの前でするような、甘ったるい声。
こういっちゃなんだけど、かなり気色悪い。
「ね、青山ってカッコイイよね!!」
「へっ?」
……カッコイイ?
あー……どうなんだろう?
あんまり意識したことないけど……でもそう言われると、カッコイイ方なのかもしれない。
でもこの人たち、青山のことを今までそんな風に言ってなかったよね。
「ほら、学園祭でのカラオケ大会!! すっごく歌上手かったじゃん!!
あの時からみんな、青山のことばっかり話してるよぉ!!」
「あー……そうなんだ……」
そっか、学園祭のカラオケ大会……みんなあの時の青山を見てたんだ。
「あの……でもみんな、犬飼くんのことが好きなんだよね……?」
「えー? 犬飼くん? 確かに犬飼くんはカッコイイし最高だけどぉ、見てるだけで十分!! って感じじゃん?」
…つまり、犬飼くんは「みんなの憧れの人」ってだけで、青山は「すぐに手が届く手頃な男の子」。
だから私と青山を別れさせようってしてるんだ。
すぐに手が届く男の子の隣に居る私は、この子たちにとって邪魔者だから……。
「結城、どうした? なに騒いでんの?」
「えっ……あ、青山っ……」
みんなの顔が、今までにないくらいキラキラと輝く。