ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
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その日、私はほとんどの授業をぼんやりと過ごしていた。
授業内容は全然覚えていなくて、ただただ、答えを探してた。
そして私は、村雨くんの提案に乗ることにした。
みんなと一人ずつ過ごし、自分の想いを知る。
そうすればきっと、何かは変わるはずだから……。
それを伝えるため、放課後の暗室へと向かう。
「あれ?」
3人はもう来てると思っていたけど、そこに居たのは、村雨くんだけだった。
あ……もしかして青山も犬飼くんも、女の子から逃げられなかったのかな?
青山は今日ずっと女の子たちに囲まれていたし、犬飼くんはいつも囲まれてる人……。
だから上手く逃げられなかったのかもしれない。
「渉たちは、多分そのうち来るよ」
「……うん」
そうだとしても、今は村雨くんと二人きりなんだよね……。
やっぱり少し緊張してしまうけど、でも、何かは話さなきゃ。と声をかける。
「村雨くんは、いつも暗室に居るの?」
「うん。 時間を気にせず本が読めるし、撮った写真を現像するのとか、楽しいからね」
「そっか……あ、現像したのとか、今ある?」
「うん」
棚から出したアルバムを私に差し出し、村雨くんは笑う。
それをそっと開くと……そこには、美しい「絵」が収められていた。
「わぁ……」
いつも過ごしている学校や通学路、海や公園の写真。
だけど、私の知っている世界とはまるで違う世界がそこに存在してる。
「あまり人を写さないんだね。 でも、それが綺麗」
「うん、人間は苦手。 人の居ない景色が好きなんだ。
この学校を選んだ理由は、これ」
指差す先にある写真。 それは、学園祭の時に屋上から撮ったもの……。
「学園祭の時は屋上に入れる。 そこから撮る写真が好きなんだ」
あの時見た空や海、太陽……すべてがそのままで、あの日の「絵」が、そこに残っている。