ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~


………

……




その後、犬飼くんと小百合ちゃんが作った牛丼が出来上がり、さぁお昼ご飯!! という時。


「おー、美味そうじゃん!!」


……すっごくいいタイミングで青山がやって来た。

そして、その隣には村雨くん。
昨日ほどじゃないけれど、今日も口数は少ない。

何か話さなきゃと思ってはいるけれど……やっぱりまだ、上手く話せない。


みんなでワイワイ楽しく牛丼を食べるけど、私と村雨くんが直接話すことはなかった。




そんなこんなであっという間にご飯を食べ終え、お茶を飲みながらそれぞれがそれぞれの時間をのんびりと楽しんだ。


青山と小百合ちゃんは、二人で何かを話してる。

少し頬を赤らめて笑う小百合ちゃんはすっごく可愛いし、青山は青山でメチャクチャ楽しそう。

なんか、お似合いだなぁ。


二人とも凄く楽しそうで、いつもこういう感じで話してるのかな? なんて思いながら微笑む。


そんな時、犬飼くんの言葉で場の雰囲気が変わる。




「渉ってさ、さゆのことどう思ってんの?」


……犬飼くんてば、直球過ぎ……。


「お兄ちゃん!! 何言ってんのよ!!」


顔全体が真っ赤になった小百合ちゃんを、青山が見る。


「……まぁ、一緒に居て楽しいから、好きなんじゃね?
嫌いだったら、いくら良太郎の妹だとしても一緒に居たくないじゃん」


ためらうことなく放たれたその言葉に、小百合ちゃんはますます顔を赤くした。

でも……犬飼くんの次の言葉で、またまた場はシーンとなる。


「その“好き”ってさ、恋愛感情あんの?」


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