絶えぬ想い、君に


でも好きかも知れない自分の気持ちが、菜緒を思えば悲しくなった。



そう考えれば、何も変わってないのかもしれない。



やっぱり菜緒のことが頭にある今の俺は、菜緒と別れた頃と何も変わってないかもしれない。



前なんて向いてないのかもしれない。



でも、池内のことを好きかもしれないと思う俺は、変わってしまってる。



変わりすぎてる。



そこだけは前を向いてしまっていた。



池内に対する答えが自分の中で出そうになっても、どこかで抑えてる気がした。



その答えがわかるのが怖い。



だからきっと、2週間も考えてるのかもしれない。



別れた頃と変わっていたとしても、前を向いていたとしても、何も進んでない。





結局俺は、1人で立ち尽くしてるだけ。






立ち尽くすことしかできない。





< 165 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop