絶えぬ想い、君に


この時間の中で思ったのは、やっぱり慣れって怖いなって思った。



半年前の俺と比べて、俺は“普通”になったと思う。



部屋に1人で閉じこもることもない。



食欲だって普通にあるし、乃亜とも普通に接することが出来る。



学校にだってちゃんと行くし、家にだって帰ってくる。



怖いよね。



普通になるんだよ、生活が。



そんなこと、これっぽっちも求めてなかった。



普通になりたいとも思ってないし、慣れたくなんてない。



でも、普通に生活しなきゃならないのはわかってた。



乃亜に普通に接することが出来ないのはつらいし、親にもそう。



だから、こうなってよかったのかもしれない。




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