絶えぬ想い、君に


耳から携帯を離すと、表示されてる時間は時計と同じだった。



あー…



やっちゃった。



「わりぃ、慎吾。」


「んあ?」


「俺も今起きた。」


「んだよ、使えねぇ。」


「全くそのままお前に返すよ。」



もう始業式始まってんじゃん。



ま、いっか。



めんどくさかったし。



ちょっと急ぎ目に支度して、家を出る。



ねむー。



ガチャ。



学校に向かって歩いてると、俺んちの隣の隣の隣の隣の家から、さっき電話をかけてきた使えない男が出てきた。



「おー…京平…」



まだ寝てんな、こいつ。



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