絶えぬ想い、君に
「ただいまー!!」
「おかえり、乃亜ちゃん。あら、里佳ちゃんも。」
「こんにちは。」
「俺、これから出かけてくっから。」
「そう。気をつけてね。」
「じゃあ乃亜、行ってくるね。」
「はーい!!」
「今日はママと夕飯食っててな。」
「うん!!」
乃亜の頭を撫でて、里佳と家を出た。
「よし、行くか。…ん?」
歩こうとすると、何かに引っ張られてる気がして振り返ると、里佳が俺の服の裾を掴んでいた。
「ん?どした?」
「……」
「…行こ?」
俺の服を掴んだ里佳の手を取って、そのまま手を繋いで歩き始めた。