のんびりッ子にて脱力を。

「…そんなんじゃねーし。」


『じゃ、一回離してください。』


「絶対やだ。」


『制服くしゃくしゃになるし、凌ちゃんサンの汗も拭かなきゃ。
冷えぴたもありますよ?』


「………。」


『どこにも行きませんから。』


「…わかったよ、しゃーねーな。」



いじけた声が聞こえた。


可愛い奴め。



緩んだ腕から抜け出し、部屋からでた。


スウェットに着替え、氷を足したお盆をを持って部屋に入る。



『ほら、心配しなくてもちゃーんと帰ってきた。』



ジャーン と手を広げて見せる。


その手を引っ張られ、腕の中に逆戻り。



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