Mission、~俺達の未来~
 
不意に握ってる力が弱くなる。 

「なぁ凛」

「なに?」

「怖くない?」


No.5。

弱さを見せないように必死にムードメーカーを務めた。
 
 
成瀬の言葉を曖昧ながら思い出す。
 
 
「…なにが?」
 
出来るだけ優しい口調を意識する。
 
 
昔とは違うんだから。
 
「こうやって2人でおると…
いつまで続くか、とか愛がわからんくなってこーへん?」
 
 
それは等身大の悩みだった。
 
 
「…なる」
 
「だから…怖いな」
 
「うちだってそうよ、好きって言われても真偽がわからない」 
玲央がうちを見る。
 
「…俺の事…やんな」
 
 
うちは小さく頷いた。
 
ぶつかったっていい。
 
うちの全部を知って欲しい。
 
 
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