Mission、~俺達の未来~
 
悠生が、椎名の腰に蹴りを入れた。
 
 
綺麗としか言えない技。
 
 
「オレの詩織?
何思い込んでんの」
 
 
冷たい声。
 
「帰ろ詩織」
 
「うん」
 
振り返った悠生の腕をまた椎名が掴んだ。
 
 
「君詩織の何?」
 
「詩織は俺の…奴隷」
 
なっ…。
 
唖然とするあたしと椎名。
 

「…嘘
俺の彼女」
 
そう言って照れた悠生。
 
可愛い…。
 
「悠生はあたしの彼氏
だから…諦めてよ」
 
 
だけど椎名は屈しなかった。
 
 
 
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