~LOVE GAME~


その表情の変化に私は戸惑いながらもホッとした。

「ありがとう」

良かった。
黙っててくれるなら、とりあえず安心だとホッと胸を撫で下ろす。
そして龍輝君には、きちんと謝罪をしないと……。
許してもらえるかはわからないけど……。
しっかり謝ろうと顔をあげると、龍輝君がソッと私の耳に顔を寄せた。

「えっ? ちょっと……、龍輝君!?」

ち、近い!
あまりの近さに自分でも顔が赤くなるのがわかる。
しかしそんな私にはお構いなしに、龍輝君は囁いた。

「バレたくなかったら俺の言うこと聞けよ?」

……え?
言うことを聞け?
って、それって………。

「まさか脅す気?」
「人聞き悪いこと言うなぁ」

龍輝君はクスクスと意地悪く笑い、そう囁いて龍輝君は私から離れた。
謝罪をしようとしていた私は、突然の展開に唖然とする。
そんな私に、龍輝君は面白そうに微笑んだ。

「宜しくね。楓ちゃん」






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