不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「っ……うぅ―……」
うつ向いて、手で顔を覆って泣く鈴加。
「……好きっ……だったんですっ」
「え……」
「本当にっ……好きだった……んですっ―……うぅ―……」
きっと彼氏のことだろうな……
一時期、『七村鈴加に彼氏が出来た』と話題を呼んだ時があった。
相手は1年の時のクラスメイトだ……ということまでは聞いていた。
でも、この鈴加からの様子からして……
……それから鈴加が泣き止むまで、ずっと頭を撫で続けた。
―――――――……
「ごめんなさい……」
シュンと落ち込んだようにうつ向く鈴加。
「そんな落ち込むなよ」
「だって……」