不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「あっ……」
しまったという風に口を押さえた鈴加。
「ははっ。やっぱりお前天然だろ?」
「なっ!!天然なんかじゃないです!!」
いや。絶対天然だな。
「はいはい」
あえて鈴加の言葉に反抗しようとしなかった。
「『はいはい』が棒読み過ぎですっ!!」
頬を少し膨らまして俺を見る。
「ほら、そんな怒んなって」
「……怒らしたのは先輩でしょ」
「そうだった?」
「……っ。……ずるい。それじゃああたしも怒れないじゃないですか」
ははっ。
「お前って、ヤバい可愛いな……」
「えっ……///」
真っ赤になった鈴加を見て、ハッとした。
何……言ってんだよ……俺。