True colors
階段下まで行くと岸田君がくるっと向きを変えてじっと私を見た。
相変わらずの迫力に圧倒されながらも私はいろいろ言われる覚悟をして身構えた。
「ごめん…………。」
「へ…………?」
予想外の言葉に拍子抜けしてしまった。
「さっきの事……てっきりみんな知ってると思ったんだ。まさか知らなかったなんて……。それに弁当のこともわざとやったわけじゃないってちゃんと分かってる………。」
そう言う彼の顔は、いつものしかめっ面じゃなく眉毛が垂れ下がってなんか可愛いかった。
「プッ………。」
その表情につい笑ってしまった。
「何がおかしい!?」
「いつもと顔が違うからつい……。 お弁当のことは本当にごめんなさい。」
「もういい…。 あれぐらいでカッとなった俺が悪い。」
「何か特別なお弁当だったんですか??」
そう言うとまたいつものしかめっ面に戻った。
「金持ちのお前には分からないだろうな……。」
とぼそっと呟き岸田君は教室へ戻って行った。
相変わらずの迫力に圧倒されながらも私はいろいろ言われる覚悟をして身構えた。
「ごめん…………。」
「へ…………?」
予想外の言葉に拍子抜けしてしまった。
「さっきの事……てっきりみんな知ってると思ったんだ。まさか知らなかったなんて……。それに弁当のこともわざとやったわけじゃないってちゃんと分かってる………。」
そう言う彼の顔は、いつものしかめっ面じゃなく眉毛が垂れ下がってなんか可愛いかった。
「プッ………。」
その表情につい笑ってしまった。
「何がおかしい!?」
「いつもと顔が違うからつい……。 お弁当のことは本当にごめんなさい。」
「もういい…。 あれぐらいでカッとなった俺が悪い。」
「何か特別なお弁当だったんですか??」
そう言うとまたいつものしかめっ面に戻った。
「金持ちのお前には分からないだろうな……。」
とぼそっと呟き岸田君は教室へ戻って行った。